社会性の人類学的探究 トランスカルチャー状況と寛容/不寛容の機序

国際イベント"Futures of Academic Research and Art"

日本と北米で映像/マルチモーダル人類学、アートベイスドリサーチに取り組む研究者が集い、それぞれの活動や今後の展望を議論します。

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ちらし:こちらよりダウンロードできます。
参加登録:両日ともこちらの登録フォームより1月3日(水)までにご登録ください。
使用言語:英語

1日目
ショーケースイベント "Multimodal Anthropologies across the Pacific"

日 時:2024年1月5日(金)14:00-17:30
場 所東京外国語大学AA研2階コモンズカフェ(203室) 対面のみ

概 要
 近年のインターネットの広がりや撮影・録音機器の高度化や小型化、デジタル機器を用いた表現の簡易化などの技術的変化など、現代社会をとりまく様々な技術的変化や、人びとの生きられた経験を重視する人類学の理論的潮流を背景にして、映像人類学/マルチモーダル人類学は、その領域と表現を広げてきました。そうした中、本イベントでは、アメリカ、シンガポール、日本と様々な場所に根差した研究者が、映像制作、パフォーマンス、ドローン撮影、アートに根差したワークショップなど、それぞれの実践を披露し議論することで、新たな創造と批評の形を考えたいと思います。

発 表

  1. ふくだ ぺろ (立命館大学・博士課程)
    "Violencing, Musicking, Emotioning"
  2. Jacob Nussbaum (ペンシルヴァニア大学・博士課程)
    "Performance Interventions: Multimodality as Embodied Method"
  3. 村津 蘭(AA研・助教)
    "Capturing the Uncanny: Anthropological Research and Creative Collaboration"
  4. Alissa Jordan (ペンシルヴァニア大学実験的民族誌センター副所長・准教授)
    "Seeing Our Bodies Healed: Collaborative Vision States in Film and Sound in a Haitian courtyard"
  5. 藤田 周(東京外国語大学・特任研究員)
    "Letting Images Connect: A Multimodal Method for Anthropological Thinking"
  6. Leniqueca Welcome (ジョージ・ワシントン大学・助教)
    "Collage as a Practice of World-Building: Archive, Relation, Speculation"
  7. Midori Miyamori (東京藝術大学・修士課程)
    "About Instant Acting"
  8. Alexandra Sastrawati (プリンストン大学・博士課程、シンガポール国立大学・Young NUS Fellow)
    "Ethics of Proximity: A Visual-Lyric Autoethnography"
  9. Pablo Aguilera Del Castillo(ペンシルヴァニア大学・博士課程)
    "Multimodal Cartographies: Excavating the Mexican Landscape through Emerging Visual Media"
  10. Maki Kitagawa (東京大学・プロジェクト研究員)
    "Vision in Multimodality : Thinking through Drone, Snowmobile and Hunter's Sensibility in Japanese Mountain"


コメンテーター:Deborah Thomas (ペンシルヴァニア大学実験的民族誌センター所長・R. Jean Brownlee教授)


2日目
シンポジウム "Futures of Academic Research and Art"

日 時:2024年1月6日(土)14:00-18:00
場 所東京外国語大学AA研3階大会議室(303)
ハイブリッド形式(対面+オンライン)

概 要
 映像人類学/マルチモーダル人類学、アートベースドリサーチなどが切り開いてきた学術的テクストに限定されない知の領域は、学問の裾野を広げると同時に、知のあり方を根本的に問い直す重要な役割を担ってきました。近年では、その方法は映像だけではなく、現代アートの手法を使った作品やインタラクティブなサイト制作、VR映像の展示など、様々な方法に広がっており、新たな思考の地平を開いています。一方で、新しい領域では方法論や思考を交換するプラットフォームが確立していなかったり、アカデミアにおける批評の場が少なかったりなど、様々な制度的な課題もあります。そうした背景から、このシンポジウムでは、学問組織の中で、学問と芸術との協働の地平を切り開いてきた方々に、その経験をシェアいただきながら、今後の展開とヴィジョンについて議論します。それにより、包括的で新しい知のあり方を示し得るような、より発展的な組織やプラットフォームをデザインする理想的、現実的な可能性について考えます。

プログラム
13:00 挨拶
13:10 趣旨説明
13:20 発表 1
 "TRAJECTORIA ? Expanding the Range Limitations of Scholarship in Audiovisual Practice"
 川瀬 慈(国立民族学博物館・准教授)
13:50 発表 2
 "Art, Research and 'Investigative Aesthetics': Arts-Based Research in the Digital Media Age"
 毛利 嘉孝(東京藝術大学・教授)
14:20 発表 3
 "Multi-Modal Ethnography at the University of Pennsylvania ? Merging Creative Arts and Scholarship"
 デボラ・トーマス(ペンシルヴァニア大学実験的民族誌センター所長・R. Jean Brownlee教授)
14:50 休憩(15 分)
15:05 発表 4
 "Multimodal Anthropology Using Serious Games: Toward a Collaboration of Business, Education, and Anthropology"
 小川 さやか(立命館大学・教授)
15:35 発表 5
 "Art-based research Activities in Japan"
 岡原 正幸(慶応大学・名誉教授)
16:05 発表 6
 "A Large-scale Arts Festival in Taiwan: Experiences and Endeavors"
 港 千尋(多摩美術大学アートとデザインの人類学研究所所長・教授)
16:35 休憩(15分)
16:50 総合討論
17:50 クロージング

司 会:村津 蘭(東京外国語大学)
討論モデレーター:ふくだ ぺろ(立命館大学)


主催・共催