社会性の人類学的探究 トランスカルチャー状況と寛容/不寛容の機序

関連プロジェクト一覧

アジア・アフリカ言語文化研究所を拠点とする共同利用共同研究課題、科学研究費補助金研究課題などの関連プロジェクトはこちらをご覧ください。

AA研共同利用・共同研究課題プロジェクト

●東南アジアにおけるイスラーム主義と社会・文化要因の相互作用に関する学際的研究―トランスナショナルなネットワークと現地の応答

2020-2022年度、代表:富沢寿勇(静岡県立大学)

本研究は、これまで三期にわたって展開してきた「東南アジアのイスラームと文化多様性に関する学際的研究」を発展的に継承するプロジェクトとして位置付けられるものであり、今期研究では、主に中東から東南アジアに及ぶイスラーム主義やイスラームのトランスナショナルなネットワークの実態をとらえ、それらが東南アジアの社会や文化にいかなる影響を及ぼし、また逆に、各在地社会からどのような影響を受け、現地の応答を引き起こしているのかという点に光を当て、学際的・複眼的・実証的な視座から解明することを目的として いる。
http://www.aa.tufs.ac.jp/ja/projects/jrp/jrp260

●死の人類学再考:変容する現実の人類学的手法による探究

2021-2023年度、代表:西井凉子

本研究は,死をめぐる人類学的なフィールド実践から,生きる現実を新たな視野のもとで捉え直すことを目指す。死は,それが自己の死であれ,他者の死であれ,人が生きる現実にとって根源的な経験である。本研究では,日常的なリアリティが変容するなか,東日本大震災や新型コロナウィルス感染といった突発的な出来事による死や,多死社会,介護の現場や死の医療化,葬儀の変容などの現場から,生と死の境界に焦点化することで,生きる現実に迫る。
http://www.aa.tufs.ac.jp/ja/projects/jrp/jrp273

●新型コロナ感染拡大下における芸能に関する学際的研究

2021-2023年度、代表:吉田ゆか子

新型コロナ感染症の流行のなかで,芸能はどのように実践されているのか。またその表現や伝承や発表のあり方,そして社会における芸能の役割はこの感染症流行を機にどのように変わってゆくのだろうか。本研究会では,アジアを中心にしながら,芸能やそれを取り巻く社会的状況とその変化を記録するとともに,多様な地域およびジャンルの事例を持ち寄ることで比較考察する。またそのなかで,平常時とは異なる様相を見せる芸能の姿から,どのように我々の芸能への理解を深めることができるか検討する。
http://www.aa.tufs.ac.jp/ja/projects/jrp/jrp274

●南アジアの社会変容と多極的なムスリム社会の動向―バングラデシュの構造変動とイスラーム主義の統合的理解に向けて

2022-2024年度、代表:外川昌彦

経済成長下のバングラデシュでは、中間層の拡大や消費社会化が進むが、2016年のダカ・テロ事件など、過激化したイスラーム運動も生まれる。本計画は、南アジアの多極的なムスリム社会の動向を、農村社会の構造変動と、中間層の拡大や消費社会化が進む都市社会との対比を通し、統合的に理解する枠組みを明らかにする。ムスリム社会と非ムスリム社会を媒介するバングラデシュ社会の在り方から、グローバル化と急速な社会変化におかれた南アジア・ムスリム社会の新たな傾向を検証し、宗教的対立の背景や平和的な共存を可能にする条件を検証する。

科学研究費補助金研究課題

●基盤研究(S)
社会性の起原と進化:人類学と霊長類学の協働に基づく人類進化理論の新開拓

2019年度-2024年度 代表:河合香吏
https://kaken.nii.ac.jp/ja/grant/KAKENHI-PROJECT-19H05591/

●基盤研究(A)
現代南アジアにおけるムスリム社会の多極化の傾向-テロとツーリズム

2019年度 - 2023年度 代表:外川昌彦
https://kaken.nii.ac.jp/ja/grant/KAKENHI-PROJECT-19H00554/

●国際共同研究強化(B)
現代バングラデシュの社会変動とイスラーム-地域研究の統合分析

2018年度 - 2022年度  代表:外川昌彦
https://kaken.nii.ac.jp/ja/grant/KAKENHI-PROJECT-18KK0024/

●基盤研究(B)
死の人類学再考:アフェクト/情動論による「現実」への人類学的手法による探究

2021年度 - 2025年度 代表:西井凉子
https://kaken.nii.ac.jp/ja/grant/KAKENHI-PROJECT-21H00642/

●基盤研究(B)
ものの人類学的研究―技芸複合の視点から

2020年度 - 2024年度 代表:床呂郁哉
https://kaken.nii.ac.jp/ja/grant/KAKENHI-PROJECT-20H01403/

●基盤研究(B)
「コロナ状況」下で育まれる芸能―危機への応答・身体性をめぐる交渉・社会との関係

2021年度 - 2023年度 代表:吉田ゆか子
https://kaken.nii.ac.jp/ja/grant/KAKENHI-PROJECT-21H00643/

●基盤研究(C)
「同志性」からみたベトナム・中国関係の変容と展望に関する研究

2018年度 - 2021年度 代表:栗原 浩英
https://kaken.nii.ac.jp/ja/grant/KAKENHI-PROJECT-18K11775/

●若手研究
半島マレーシアの狩猟採集民における移動と社会

2019年度 - 2023年度 代表:河合文
https://kaken.nii.ac.jp/ja/grant/KAKENHI-PROJECT-19K13461/