社会性の人類学的探究 トランスカルチャー状況と寛容/不寛容の機序

第6回公開シンポジウム「トランスカルチャー状況下における顔・身体学の構築」

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公開シンポジウム「トランスカルチャー状況下における顔・身体学の構築(第6回)」
開催日時:2021年12月11日(土)14:00-17:30
開催形式:Zoomオンライン
参加費無料・要事前登録:
事前登録フォーム:https://forms.gle/5DFavpLxctQNgu1c9
事前登録締切:2021年12月8日(水)23:59(日本標準時間)
※12月9日(木)にZoom情報等をBCC一斉メールでお送りいたしました。不着の場合は、本シンポジウム事務局宛 kao2020aa[at]gmail.com にお知らせください([at]を@に変えて送信してください) 。

【趣旨説明】
現在、インターネットなど電子メディアの発達によって、文化や情報の地域や国境を越えた流動や混淆(いわゆるトランスカルチャー的状況)が顕著となっています。この状況下において、一方では世界規模での価値観の標準化や画一化の圧力が高まると同時に、他方では、(その反動として)むしろ個別のローカルなアイデンティティや文化的差異がむしろ強調されるといった逆説的なプロセスも認められます。その結果として、顔や身体に関する解釈や価値づけ、美意識等に関するグローバルな規模での標準化・画一化の圧力に晒されていると同時に、にもかかわらず(だからこそ?)、他方ではローカルな文化や個別の文脈ごとの顔や身体に関する独自の価値づけや解釈なども逆に重要性を増しつつあるようにも見えます。本シンポジウムでは、文化をめぐるグローバル/ローカルな次元が複雑に絡み合うトランスカルチャー状況下における顔と身体表現)に注目して、学際的に比較検討し、新たな視座を構築していくことを目指します。通算第6回となる今回は、特に身体(変容する身体、リアルな身体と想像上の身体、等々)をめぐる実践をキーワードとして、心理学、認知科学、哲学、文化人類学などの多様な視点から検討していく予定です。

【プログラム】
14:00-14:05 床呂郁哉(東京外国語大学)「趣旨説明」 
14:05-14:10 山口真美(中央大学)「ご挨拶」 
14:10-14:40 鳴海拓志(東京大学)「変容する身体,呼応するこころ:アバタが作り出す新しい社会」
14:40-15:10 木村大治(フリー)「束縛から遊びへ: 茶道の稽古における『型』と論理階型の上昇」
15:30-16:00 小谷弥生(中央大学)「能楽のトポロジー:コロナ禍における喪失、獲得、そして変貌 」
16:00-16:30 丹羽朋子(国際ファッション専門職大学)「他者の映像の中に入る身体:記録映像アーカイブの「仮構的再現」の試みから」 
16:40-16:50 金沢創(日本女子大学)「コメント1」
16:50-17:00 佐藤知久(京都市立芸術大学)「コメント2」
17:00-17:30 総合討論

お問い合わせ(本シンポジウム事務局):kao2020aa[at]gmail.com([at]を@に変えて送信してください)

共催
科研費新学術領域研究(研究領域提案型)「トランスカルチャー状況下における顔身体学の構築:多文化をつなぐ顔と身体表現」
AA研基幹研究「アジア・アフリカにおけるハザードに対処する『在来知』の可能性の探究:人類学におけるミクロ-マクロ系の連関2」

※本ワークショップの記録(音声部分)を文字媒体で本サイト研究成果のページに公開しました。