社会性の人類学的探究 トランスカルチャー状況と寛容/不寛容の機序

「表現する身体と見つめる身体:森田かずよ氏(義足のダンサー)×井桁裕子氏(人形作家)」

日時:2021年9月26日(日) 14:00~16:30
開催形式:ZOOMによるオンライン開催

本ワークショップの記録(音声部分)は本サイト過去のプロジェクト成果のページに公開しました。

gisokudancer2021.jpg※本画像の保存・転載を禁じます。

【プログラム】
14:00-14:10 床呂郁哉(東京外国語大学)「挨拶・趣旨説明」
14:10-14:15 田中みわ子(東日本国際大学)「登壇者紹介」
14:15-14:45 森田かずよ(俳優、ダンサー、Performance for All Pleple-CONVEY-主宰)「映像作品『アルクアシタ』(2012)上映と作品解題」
14:45-15:00    休憩
15:00-15:45 森田かずよ×井桁裕子(人形作家)「対談」 (進行:田中みわ子)
15:45-16:00 草山太郎(追手門学院大学)「コメント」
16:00-16:30 全体討論と質疑応答

使用言語:日本語
司会:床呂郁哉

【概要】
本ワークショップでは、義足のダンサーとして活躍する森田かずよ氏の作品『アルクアシタ』(2012)を上映します。本作品は、私たちが「歩く」ことを自明視してきた身体そのものを問いかけるものであり、「歩く」ことの行為と意味の可能性を提示しています。また、森田氏は、ご自身がダンスを修得する過程で、舞踊の「型」を修得することの難しさを感じ、他の身体を「見よう見まね」で模倣するのではないプロセスを辿るのだともいいます。自分自身の表現を探り当てていくために、森田氏は、『アルクアシタ』と同時期に、人形作家の井桁裕子氏とともに、ご自身の「人形」を創作しました(『片脚で立つ森田かずよの肖像』)。

そこで、今回のワークショップでは、森田かずよ氏による作品解題および人形作家の井桁裕子氏との対談を通して、身体について改めて問いなおしていく試みを行います。「人形」は森田氏自身とどのような関係にあり、どのような影響を及ぼしているのでしょうか。 また、人形制作のプロセスにおいて、2人の間にどのような身体の発見があったのでしょうか。対談後には、草山太郎氏(追手門学院大学)から、障害学の観点からコメントをいただきます。多くの皆様のご参加をお待ちしております。

【登壇者ウェブサイトへのリンク】
森田かずよ氏のウェブサイト→http://www.convey-art.com/
井桁裕子氏のウェブサイト→https://igeta-hiroko.com/

共催:
科研費新学術領域研究「顔と身体表現の文化フィールドワーク研究」代表:床呂郁哉・課題番号:17H06341(研究領域:トランスカルチャー状況下における顔身体学の構築ー多文化をつなぐ顔と身体表現)、
東京外国語大学アジア・アフリカ言語文化研究所(AA研)基幹研究人類学「アジア・アフリカにおけるハザードに対処する『在来知』の可能性の探究:人類学におけるミクロ-マクロ系の連関2」