来場者の声(大瀬二郎写真展「遥かなる地へ思いを馳せて」)
*来場者の方からいただいたご意見・ご感想を紹介させていただきます。
・生と死のあまりの近さに言葉を失う。近いからこそ、生命の輝き、尊さがはっきり感じられる姿でした。
・自分の知らない現状をみました。知らないことは社会参加していないとも思えました。
・過酷な現実ですが、写真の力を感じました。
・モノクロで状況の一瞬を切りとった作品に心打たれました。中でも娘を下痢で亡くした母、リアさんの1枚は、写真の美しさとともに母の哀しみが伝わってきます。
・難民問題について授業で学んでいるが、数字や条約文など実態のないものに触れる中、このような心に迫る実情を伝える写真を見ることができ、自分の学んでいることの重要性と、難しさを痛感した。中々入ることの難しい現場を伝える写真をとりつづけられているジャーナリストの仕事の大切さも感じました。
・「遠い国でのできごと」と当に思っていたことが指摘され、今同じ世界に起こっている「違う世界」の光景を目のあたりにしてドキッとさせられたと同時に深く考え込まされた。この静かな空間と離れたところにあの世界がある。自分のできることはなんなのだろう。
・キャプションの文字が小さすぎる。
・この世界で現実のものとして実際に起きていた・起きている場面をとらえたものを"作品"という名で呼んで良いのかどうか分からないのですが、遠くはなれた場所で起きている様相を日本に住む私たちに直接訴えかける媒体の一つとして大瀬さんの写真をあえて"作品"と呼ばせていただきます。(つまり、紛争・暴力などが溢れる世界で生きる人々をとらえた写真を"作品"と呼ぶのは平和な世界に生きる人間の視点ならではの表現だと感じるからです。対比として自戒の念を込めて"作品"と呼びます。)その時の一瞬を写し出す"作品"がかけられている壁の見えない裏側には、平和に暮らす私たちの想像の域を遥かに超えた世界が存在すること。やはり"作品"を見るだけでは理解に及ばない点もありますが、現実を知る、自らの意思で知ろうと努力し、行動につなげてゆく一つの入り口として、大瀬さんの一つ一つの"作品"内に表現される"闇"と"希望"は心を震わせるものを感じました。
・難民の実情が伝わりました。今まであまり関心を持っていなかったので、アンテナを張るきっかけになります。希望を失わない少女の笑顔が最後に胸に刺さりました。
・コンゴ出身のカトリック神父から話は聞いていましたが、写真でのはく力は強烈です。私は関係ないと思っている現代人の使用している電気ききの中にも、このまずしい国の人達が、掘り出した鉱物がある事を話で聞きショックを受けました。当地の人々にはわずかなお金しか入らず、さく取している現代人、その過程をしらずノホホンと文明機具の楽な部分を利用している私達。考えさせられます。
・アフリカの現実の世界をみて、おどろき、平和とはほど遠いことを深く感じました。多くの人にみてほしいと思います。広く公開してほしい展覧会です。