概要
アジア・アフリカ言語文化研究所の中期的研究戦略の柱として、人類学系研究者が中核となって組織する共同研究軸です。
2022年度~2027年度は以下のプロジェクトのもと、活動をおこなっています。
社会性の人類学的探究:トランスカルチャー状況と寛容/不寛容の機序
【概要】
人間は一人では生きられない群居性動物であり、その生を支える「社会性」がいかなるものであるのかは、我々にとって根源的な問いとなる。現代では、それまで出会う機会のなかったような人やモノが地域や民族、国民国家の枠組みを越えて出会い、互いに影響を与え合うトランスカルチャー状況が生じている。そうしたなか、差別や排除が深刻化したり、差異を包摂する新たな社会性が希求されたりしている。さらに、ポストコロナ状況においては、我々の生きる世界が、人間だけでなく、ウイルス、動植物、そしてモノとのダイナミズムから多元的に成り立っているという視点から社会性を考えることがますます重要となるであろう。本研究では、アジア・アフリカのフィールドにおける人々の実践に着目しながら、寛容と不寛容が生じる機序を探究する。そして、トランスカルチャー状況においてポストコロナを「ともに生きる」ための議論のプラットフォームの創出をめざす。
関連プロジェクト
アジア・アフリカ言語文化研究所を拠点とする共同利用共同研究課題、科学研究費補助金研究課題などの関連プロジェクトはこちらをご覧ください。
過去のプロジェクト
本基幹研究の基盤となる過去の基幹研究プロジェクトはこちらをご覧ください。