関連プロジェクト一覧
アジア・アフリカ言語文化研究所を拠点とする共同利用共同研究課題、科学研究費補助金研究課題などの関連プロジェクトはこちらをご覧ください。
AA研共同利用・共同研究課題プロジェクト
●空間統治と民族関係の人類学―東南アジアを中心として―
2023-2025年度、代表:河合文
本研究は東南アジアの海洋民や移動農耕民など,国家統治の周縁や外部空間で暮らしてきた人々と他民族との関係を,経済活動に着目して把握するものである。具体的には,生産~消費まで地域内で完結する生業経済や集団間で代替不可能な形で関係が取り結ばれる交易/交換経済と,しばしば資本主義と結びついて推し進められてきた市場経済の文脈における関係の異同に焦点を当てる。そのうえで,海域,河口や沿岸,山岳奥地など,空間統治の影響を受けるようになった場所を利用してきた人々を対象に,国家のマジョリティなど他集団/他民族との関係を検討する。
http://www.aa.tufs.ac.jp/ja/projects/jrp/jrp286
●「分かちあい」の起原―ヒトとヒト以外の霊長類における共存の諸相―
2023-2025年度、代表:河合香吏
ヒトはさまざまなものや行為を分かちあう。「分かちあい」は文化や社会によって多様なあらわれ方をする一方,ヒト以外の霊長類の社会にも萌芽的なかたちであらわれる。本課題では「分かちあい」の生成,成立を人類社会進化史上の画期的出来事ととらえ,その起原をめぐって人類学と霊長類学による学際的共同研究を展開する。人間と霊長類の事例をもとに,「分かちあい」が他者との共存を促し,群居という生活様態を生み出した経緯と社会性の進化に果たした意義を検討する。
http://www.aa.tufs.ac.jp/ja/projects/jrp/jrp287
●東南アジアにおけるイスラーム主義と社会・文化要因の相互作用に関する学際的研究(2)-ミクロとマクロの視点から
2023-2025年度、代表:富沢寿勇(静岡県立大学)
本研究は「東南アジアにおけるイスラーム主義と社会・文化要因の相互作用に関する学際的研究―トランスナショナルなネットワークと現地の応答」(2020-2022)の後継プロジェクトである。本研究は,東南アジアにおけるイスラーム化の進展が,葛藤や共存を含む現地の社会関係にいかなる影響を及ぼしつつあるのかを,マクロな制度的次元のみならずミクロな日常的実践の次元にも注目しながら学際的に解明していく。
http://www.aa.tufs.ac.jp/ja/projects/jrp/jrp288
●マルチモーダル人類学とアートの実践に根差したプラットフォームの形成
2024-2026年度、代表:村津蘭
本研究会は,映像人類学とアートの近年の潮流を背景に,知と技術の交換を可能とする分野横断的なプラットフォームの形成を推進することを目的に,異なる思考と経験を持つ,文化人類学者,映像/マルチモーダル人類学者,美術家,キュレーター,メディアアーティスト,デザイナーなどの異分野の専門家で構成する。そして各々の理論や方法を議論し実践をとおして協業することで,新たな芸術制作や民族誌論,フィールドワークに対する考え方や方法を創出することを目指す。
http://www.aa.tufs.ac.jp/ja/projects/jrp/jrp298
●アジア太平洋地域における希望の人類学的研究:新たな身体実践が拓く未来
2024-2026年度、代表:深川宏樹(神戸大学)
21世紀は様々な社会・環境問題が噴出するディストピア的な閉塞感と希望の喪失感に包まれた。この状況下,本研究は,改めて人々がもちうる希望を主題化し,その希望を個人の内面だけでなく社会・文化の問題として捉える。また,人々が語る未来へのヴィジョンに加えて,身体実践のレベルで切り拓かれる希望=生の展望のあり方に着目する。アジア太平洋の各地域で今まさに生成しつつある社会的・文化的事象としての希望の事例を比較検討し,「希望と身体の人類学」を確立する。
http://www.aa.tufs.ac.jp/ja/projects/jrp/jrp299
●「挑戦性」の人類学:現代アフリカを生きる実践の探求
2025-2027年度、代表:緒方しらべ
(後日掲載)
科学研究費補助金研究課題
●基盤研究(S)
社会性の起原と進化:人類学と霊長類学の協働に基づく人類進化理論の新開拓
2019年度-2024年度 代表:河合香吏
https://kaken.nii.ac.jp/ja/grant/KAKENHI-PROJECT-19H05591/
●基盤研究(A)
現代南アジアにおけるムスリム社会の多極化の傾向-テロとツーリズム
2019年度 - 2023年度 代表:外川昌彦
https://kaken.nii.ac.jp/ja/grant/KAKENHI-PROJECT-19H00554/
●国際共同研究強化(B)
現代バングラデシュの社会変動とイスラーム-地域研究の統合分析
2018年度 - 2022年度 代表:外川昌彦
https://kaken.nii.ac.jp/ja/grant/KAKENHI-PROJECT-18KK0024/
●基盤研究(B)
死の人類学再考:アフェクト/情動論による「現実」への人類学的手法による探究
2021年度 - 2025年度 代表:西井凉子
https://kaken.nii.ac.jp/ja/grant/KAKENHI-PROJECT-21H00642/
●基盤研究(B)
ものの人類学的研究―技芸複合の視点から
2020年度 - 2024年度 代表:床呂郁哉
https://kaken.nii.ac.jp/ja/grant/KAKENHI-PROJECT-20H01403/
●基盤研究(B)
「コロナ状況」下で育まれる芸能―危機への応答・身体性をめぐる交渉・社会との関係
2021年度 - 2023年度 代表:吉田ゆか子
https://kaken.nii.ac.jp/ja/grant/KAKENHI-PROJECT-21H00643/
●基盤研究(C)
「同志性」からみたベトナム・中国関係の変容と展望に関する研究
2018年度 - 2021年度 代表:栗原 浩英
https://kaken.nii.ac.jp/ja/grant/KAKENHI-PROJECT-18K11775/
●若手研究
半島マレーシアの狩猟採集民における移動と社会
2019年度 - 2023年度 代表:河合文
https://kaken.nii.ac.jp/ja/grant/KAKENHI-PROJECT-19K13461/